煎茶 花月菴会

花月菴の歴史

6.花月菴香坡(六代) 昭和三十二(1957)年~

香坡は、昭和三十二(1957)年五代青坡の長男として誕生。
昭和五十七(1982)年に六代家元を継承した。平成七(1995)年に「煎茶花月菴会」を設立。
この会は煎茶花月菴の門弟と社中を正会員とし、煎茶道の学習、会員相互の親睦、資料の収集と提供、文化交流など目的に活動している。
総会は毎年一回、全国の花月菴流支部の所在地で行っている。

香坡は、昭和六十二(1987)年に「田能村竹田と花月菴鶴翁との出会い」を刊行した。この著書の中で、文政六(1823)年以来終生続いた鶴翁と竹田の交流について記している。
竹田の日記には花月菴への来訪、鶴翁と小祇林尼との交流、売茶翁所有の茶具が花月菴所蔵となった経緯など、新しい史実が紹介されている。
さらに、平成十六(2004)年には、「木米兼葭堂、煎茶花月菴」を著わした。

煎茶を知らない若い世代へ花月菴流を伝えるべく、点茶の方法や茶具についても、時代に適合するよう工夫を施している。
また、日本国内のみならず、フランスをはじめ、海外においても煎茶の普及に努めている。

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