煎茶 花月菴会

2017年総会

2017年煎茶花月菴会会員総会

開催日 平成29年10月7日(土)

この秋の年次総会を石川支部のご協力で開催いたします。茶会の会場「つば甚」は金沢で最も歴史ある料亭です。加賀前田家のお抱え鍔師であった鍔甚兵衛が宝暦二年(1752)に鍔師の傍ら営んだ料理屋が現在の「つば甚」の始まりとされています。それぞれに由緒のあるお部屋で香煎、淹茶、そしてなかなか予約も取れにくい料亭での点心をお召し上がりいただきます。

その後ホテル日航金沢に会場を移し、例年通り総会・懇親会を行います。新幹線の開通で明るく生まれ変わった駅周辺や加賀百万石の城下町の面影を残す街並みが皆様をお迎えします。どうぞお誘い合わせの上、多数のご参加をお待ちしております。

1804 総会茶会
時間 午前10時~午後3時 (受付は午後2時迄)
場所 料亭「つば甚」(石川県金沢市寺町)

待合

「吟風の間」は奥の細道の途次、金沢を訪れた松尾芭蕉が九日間滞在した片町にあった「宮竹屋」を移築したお部屋です。苔むした中庭には戦国時代の武将として知られる高山右近がつくったキリシタン灯籠を配し、灯籠の足もとにはマリア様が彫られております。土間にはヤブコウジが植えられ、季節を問わず可憐な赤い実をご覧いただけます。

香煎席

「小春庵」は松尾芭蕉が奥の細道行脚で金沢を訪れた際、句会を催した小春庵を移築したお部屋です。障子を開け放てば犀川の緑地やせせらぎ、遠くには医王山の山並みを眺めることができます。

また、総理大臣をつとめた吉田茂の長男で、著書「金沢」で知られる英文学者・吉田健一が好んで利用されたお部屋です。

淹茶席

「月の間」は伊藤博文、芥川龍之介、三島由紀夫など、幾人もの文人墨客が利用されたお部屋です。
この部屋に投宿され、つば甚の料理、もてなし、部屋からの眺めに感銘を受けた伊藤博文が揮毫した「風光第一楼」という額が掛けられています。

深みある紅殻の壁、前田家の姫君の帯を使った地袋、網代のように細かに彫刻された広縁の鶯張りの床など、金沢らしい風雅なしつらいをお楽しみいただけます。

点心席

「鶴の間」は細やかな細工に金沢の粋を感じる折り鶴をあしらった欄間や、室町時代の頃からの家伝の鍔を嵌め込んだ床の間の板など、大正時代につくられたとは思えない斬新な意匠が随所に見られます。広縁の床材には江戸期に活躍した北前船の船底に用いられていた板を使用しており、気骨ある風格が漂います。 廊下側の襖絵は、つば甚へ来られた若き歌人や画家が出世払いの御礼として描いた書や絵を銀箔ととも表具にしたものです。

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