煎茶のお茶席体験
お茶席体験茶会を開催します(大阪)
開催日 令和4年4月29日(祝)
天王寺区民センター 和室
大阪市天王寺区生玉寺町7-57
大阪メトロ谷町線 四天王寺前夕陽丘駅下車 1号・2号出口から北へ約100m
第①席 10:30~11:15
第②席 11:30~12:15
第③席 13:00~13:45
第④席 14:00~14:45
第⑤席 15:00~15:45
各席それぞれ定員10名です。
お茶会と聞くと「お抹茶」、茶道と言えば「京都」と思われがちですが、「日常茶飯」(日常の食事。転じて、ありふれた平凡な物事のたとえ[広辞苑])に普段私達が飲んでいる茶葉で淹れるお茶にも、江戸時代から続く「茶道」があります。
武士や僧侶の「たしなみ」であった「抹茶」と違い「煎茶」の茶席には無用な堅苦しさは必要ありません。
お茶はペットボトルで飲むもの。それが一般的になりつつある日本ですが、花月菴流が点前で使用する茶葉はすべて「玉露」です。高級な茶葉を美味しく淹れる最も合理的な方法が「花月菴流の点前」です。
珈琲は缶コーヒー、お茶もペットボトルで充分とおっしゃる方も、是非一度「玉露」の味をお試し下さい。
懐紙もご用意しています。手ぶらで、お洋服で参加いただけます。
茶葉を使う、いわゆる「煎茶」は江戸時代以前からも飲まれていましたが、そのお茶が江戸後期の文化人、知識人達の「文人趣味」となり、やがて「茶道」に発展したのには一人の僧、高遊外 売茶翁の存在がありました。
彼の精神に感銘、心酔した多くの文人達が嗜んだのが「煎茶」です。私どもの流祖、花月菴 鶴翁もその一人です。彼はその衣裳も売茶翁に倣い、近畿の公家諸侯に献茶し、遠くは江戸にも出向いて文人達や将軍家にまで売茶翁の精神を広めました。
やがてその功を認められ1838年、時の左大臣 一条 忠香公より「煎茶家元」の染筆「紫の巻」を下賜されます。これが我が国において煎茶が「茶道」として確立した起源とされています。
※煎茶道成立の参考資料 東京文化財研究所 安永拓世 先生の論文「江戸時代中後期における煎茶趣味の展開と煎茶道の成立」は近畿大学学術情報リポジトリのページでご覧いただけます。